認知症予防トレーニングと体の衰え
効果が唯一確認されている認知症予防トレーニングに、筋力トレーニングがあります。 筋力トレーニングをすると脳細胞が増えるという報告があり、今注目を浴びています。
有酸素運動よりも筋力トレーニングが有効
アメリカでは、高齢者に筋力トレーニングをさせたら、交通事故防止とボケ防止の効果があった報告があります。
実はアメリカは、この結果がでるまでは、高齢者の認知症予防には有酸素運動が有効であると考えられていたそうです。
しかし、有酸素運動をする高齢者が増えても全然交通事故が減らないため、筋力トレーニングに変えたところ、ボケる人が減り、しかも交通事故も減ったといいます。
散歩程度でOK
筋力トレーニングと言うと、ダンベルやベンチプレスをやらなければいけないの?腕立て伏せやスクワットをやらないといけないの?とかと思えますよね?結論からいうと、ダンベルもスクワットもやる必要がなく、どうやら“散歩”で足の筋肉を使うだけでも充分効果があるといいます。
散歩をするだけでも筋肉が鍛えられ、認知症予防の効果があるようです。
無理して筋力トレーニングさせる必要はない
いくら筋力トレーニングで認知症予防が出来るからと言って、お父さんに無理やり運動や筋力トレーニングをさせるのは賢いとはいえません。
認知症はなってしまってからでは筋力トレーニングをしてもらっても効果がないだろうから今やらせなくちゃ!と考える人がいるそうですが、実は認知症の症状がでてしまってからでも効果があるようです。
一例を挙げると、メディアにも取り上げられた高齢者の双子姉妹に金さん銀さんという方がいました。あるとき、どちらか片方が怪我で動けなくなってしまったことがあったそうです。それから家で怪我の治療をしていたら、認知症の症状がではじめてしまったと言います。
しかし、年齢に合った独自の筋力トレーニングを行ったら、認知症の症状がなくなったそうなんですね。
これは、散歩などをしてもらうのは、お父さんが実際に認知症の改善をしたいと思ってからでも充分間に合いますよ、という良い参考になると思います。